スバル
1970年式 SUBARU ff-1 1300G
スバル1000(1966年登場)、スバル ff-1(1969年登場)に続くマイナーチェンジモデルの最終版として、1970年に登場。これら一連のシリーズはトーションバー式スプリング、インボードブレーキ等の独特な機構を備え、特に前輪駆動方式は大衆車クラスとしては日本初であり、当時としては広い室内空間を実現していた。水平対向エンジンはスバル1000で採用されて以降、後継のレオーネ、レガシィ、インプレッサ等にも採用され続けており、スバルの自動車を特徴づけるものとなった。水平対向エンジンはバランスが良いため振動が小さく、前輪駆動による直進安定性も相まって、当時の大衆車としては高速道路巡航時の快適性が非常に高かったとのことである。このように既成概念にとらわれることなく理想形を追求するスバルのクルマづくりは多くの人々を魅了し、熱心なスバルファンを生み続けている。1300Gは前身のスバル1000やff-1から排気量拡大等の改良を受け、ハイパワーを武器に当時の国内の数々のラリーで活躍した。
今回Team夢双で使用した1300Gは、毎年整備や運転の指導等で支援してくださっている國政先生より、部品取り用の同型車とともに本年度新規に提供していただいた。ホンダ学園生を中心にフルレストア作業を、東大生を中心にラリー仕様への改修を行った。